「病院にて椎間板ヘルニアと言われたんだけど、手術は必要ないといわれ、痛み止めを処方されんだけど、全然痛みがおさまらないんだよね」
という 椎間板ヘルニアで、右足に痛み、しびれがあるという60代の主婦のMさん。
「そうですか、痛み止めを飲んでも痛いのは辛いですね」
「犬を飼っているんだけど、最近では、散歩も大変なんで、途中で帰って来るんです。本当はもっと長く散歩させてあげたいんだけどね」
「わかりました。では子供の頃から思い出して何か体に強い衝撃を受けたことないですか?」
「無いわね~」
「思い出したら、教えて下さいね。では歪みをチェックしますよ」
まず体全体を見ると完全に背中の下のあたりから体が傾いています。
次に立った状態で触診していくと、背骨の下の方がかなり捻れていて、背骨が右側にずれしていました。
腰の骨も同じく捻れています。
今度は座ってもらい、歪みをチェックすると姿勢も良くなり、背骨の歪みも小さくなっています。
次に寝てもらい、再びチェックすると、座った時よりさらに背骨がまっすぐになっています。
このように立ってる時に歪みが大きく、座った時や、寝ているときに歪みが小さくなる場合、たいてい足に大きな歪みがあります。
お客様も”犬の散歩で”辛いとおっしゃってたので、問題は足にあると思いました。
そこで私は目線を下に移し、足をチェックしました。
右足が膝のところで大きく捻れ、太もものところからひざ下の辺りまで、内側にかなり食い込んでるいました。
「右足の膝のあたりがかなり内側に食い込んで歪んでますが、何か心あたりないですか?」
「ん?あ、そうだ、私、ミシンの仕事30年位してたんだけど、右ひざの外側でミシンのスイッチのレバー操作して作業していました。」
長年ミシンの作業工程を続けて、右足が内側に食い込んで変形してしまい痛みが出て、さらにその足の歪みが背骨に波及し、体が傾いて腰の骨に大きな歪みが出来、結果、右足に負担がかかる結果になったのです。
「Mさん、それです。良く思い出してくれました。これで調整がスムースに進みますよ」
さっそく施術、足のねじれを取りながら食い込みをジンワリ引き出だします。
さすがに30年の歪みそう簡単には戻らないようです。
調整後Mさん
「まだ、痛いです。先生、どうなんでしょう?」
「30年間かかって出来た歪みです。そう簡単には元に戻りませんよ、少しの間通って下さいね」
その後、週に1度、10回位ほど調整に来られたころ、右足の痛みがかなり軽くなり。
「先生、最近犬の散歩が問題なくこなせるようになり、犬も満足してるようです。ありがとうございました」
同じ作業を何十年も繰り返していると、かなり大きな歪みになり、時にはかなり辛い症状が出ることがあります。
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